在りし日の「キャル」
妻のパソコンにて、天下を取る...
キャルの歌
キャルが逝く。
キャルが逝く。
正月三日にキャルが逝く。
青く晴れた冬空を。
キャルの魂が、翔け昇る。
さんさん光がふりそそぐ。
三ヶ日、最後の遅い朝。
徹った空気をちりぢりに。
視界の霞もぼんやりと。
キャルの骸 むくろ を包み込む。
走る窓の向こうには。
鏡ヶ浦の海のあを。
鈍色 にびいろ ゆらめく海のあを。
亡い風もとめて、ゆらゆらと。
紗 うすぎぬ がかった空のあを。
ぽやけた滴を。
膝へと追うと。そこには。
ちぢこまった一つの塊。
小さく愛しい。
一つの点。
きっと、口を引き結び。
天をふり仰ぐ。
魂呼ばいに。
三度、名前を喚ぶ。
キャル。キャル。キャル。
陽の光よ。空の風よ。
キャルを。
その来し方へ。
いのち生まれ出づる故郷へ。
やさしく運べ。
さんさん太陽、冬の朝。
徹った空気もちりぢりに。
視界の靄さえぼんやりと。
キャルの骸を包み込む。
商品の状態新品、未使用
配送料の負担送料込み(出品者負担)
配送の方法らくらくメルカリ便
発送元の地域埼玉県
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見上げた空の光に導かれ。
小さいからだに手指を当てれば。
背中を走る骨の尾根。
陽ざしに誘われ、目を遣れば。
皮の張りつく髑髏 しゃれこうべ 。
冷えゆく温もり求めて。
両手で必死に。
ひたすら。
まさぐる手に力が入り。
ごつごつ痩身、駆けめぐる。
ただ腹だけが、一人。
消えた温もり残して、脹れている。
眼よ。耳よ。
掌 てのひら の肉厚の数珠玉よ。
桃の生命を投げ出して。
純白の死を迎え入れる君らよ。
誰が穢れを棄てよとて。
白き無垢に還れとて。
誰が。誰が君らに教えたか。
正月三日のこの朝に。
誰が妣の國へ還れと教えたか。
さんさん太陽、冬の朝。
徹った空気もちりぢりに。
視界の靄すらぼんやりと。
キャルの骸を包み込む。
*
この目出たい日の朝なれば。
来たるべき昼を待ち。
日の輝く午後を待ち。
陽の名残りの夕を待ち。
空の黒ずむ暮れを待ち。
宵を待ち。晩を待ち。
やがて更けゆく...。
夜を待ち。
あしたを待ち。明日を待ち。
松飾りのとれる七草を待ち。
寒さのゆるぶ春を待ち。
暑さの夏も。憂いの秋も。
ふたたび訪れる冬の寒さも。
世の諸々のすべてを待ち。
幾たびも待ち。
待ち。
盈ちては虧けた双つの瞳よ。
いまは光らぬ望月よ。
闇になお輝いた碧玉よ。
ふたたび光れ。
キャルを見捨てた赤い血汐よ。
キャルを蝕んだ白い血よ。
キャルを殺した無数の微細な綺羅たちよ。
手足を染めた黄色い汚液よ。
今はみな。
キャルと共に、灰になれ。
*
最期の朝、病院で。
妻の顔を見て。
一度。二度。三度。
一生懸命、手を伸ばし。
力を振り絞り。ふるえながら。
立ち上がり。
そして。
おまえの眼に映るのは。
家路を急ぐ窓の向こう。
海のあをと空のあを。
溜息一つ、大きくつくと。
右手さし出し、息絶えた。
鏡ヶ浦の海のあを。
そのまた先の空のあを。
冬の陽ざしも暖かく。
南国安房の昼下がり。
さんさん太陽、冬の朝。
徹った空気をちりぢりに。
視界の靄さえぼんやりと。
キャルの骸を包み込む。
逝く。逝く。キャルが逝く。
晴れた朝のその終わり、
毛布にくるまれ、キャルが逝く。
汚れたデニムの胡座の中で。
背中を丸めて、キャルが逝く。
夢の中では。
若草色の春草原を。
黄金色の秋野辺を。
しなやかな四肢も伸びやかに。
行く。ゆく。
キャルが行く。
飛ぶように。
跳ねるように。
キャルよ。
零れる星々の瞬きと。
下界の億万の燈火に送られ。
鼻唄うたい、飛び跳ねて。
夜の空を翔け巡れ。
さんさん太陽、冬の朝。
徹った空気もちりぢりに。
霞む視界もぼんやりと。
俺の手と。俺の脚が。
おまえの骸を包み込む。
高く。高く。なお高く。
山よりも。雲よりも。
糸の切れた魂は。
大空高く翔け昇り、
空より高く消えてゆく...。
*
耳を澄ませば。
遠くキャルの歌が聞える。
♬ キャール、キャルル、キャール、キャル、キャルル
キャール、キャルル、キャール、キャル、キャルル
キャルキャールッ、キャルキャールッ、
キャルキャルキャルキャル、キャルキャルキャルキャル
キャルキャールッ、キャルキャールッ、
キャルキャルキャルキャル、キャルキャルキャルキャル
キャルキャールッ、キャルキャールッ、
キャルキャルキャルキャル、キャルキャルキャルキャルー
キャルキャールッ、キャルキャールッ、
キャルキャルキャルキャル、キャルキャルキャルキャル....
野良育ちも、みんなパソコンは好き!!
保護して、肉の付き始めた頃の「キャル」...
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